古文単語ゴロゴプレミアムプラス+

… 訳 普段から着慣れた唐衣のように、慣れ親しんできた妻が都にいるので、はるばる遠くにやってきたこ の旅が悲しく思われる。 ● 各句の頭の文字 をつなげると 「かきつは(ば)た」 (花の名) となる 折句 。 か ら衣 き つつなれにし つ ましあれば は るばるきぬる た びをしぞ思ふ (在原業平) ※ 「から衣」が、「きつつ(着つつ)」の「着(る)」を導く 枕詞 。 ※ 「から衣きつつ」が、「なれ」を導き出す 序詞 。 ※ 「なれ」が「萎れ(衣くたたになる) と馴れ(男女の付き合いがなれる)」との 掛詞 。 ※ 「つま」が「妻」と「褄」との 掛詞 。 ※ 「はるばる 「張る張る」と「遥々」、「きぬる」の「き」が「来」と「着」との 掛詞 。 ※ 「衣」 「着る」 「なる」 「つま(褄)」 「はる(張る)」が 縁語 。 この歌を 覚えておけば 修辞法は完璧

⑥ 体 たい 言 げん 止 ど め 歌の末尾(第五句)を体言で止める表現技法。言い切った形にしないため、余情・余韻 を持たせることができる。新古今和歌集に多い。 ⑦ 句 く 切 ぎ れ …… 結句(第五句)以外で意味上の区切りができる歌のその区切り。または特定の句で切れ ている状態を指す。句末終止形・命令形・係り結び・終助詞であれば句切れとなる。 「初句切れ」 「二句切れ」 「三句切れ」 「四句切れ」 「句切れなし」と呼ぶ。 ⑧ 折 おり 句 く ……… かな五音(または三音)の言葉を各句の初めに置いて詠む技法。

353 古典常識

Made with FlippingBook Online newsletter