みんゴロ極める古文1

制限時間 解答編 30 ページ 25 大事を思ひ立たん人は、 さりがたく、心にかからん事 の本意を遂げずして、 さながら捨つべきなり。 「しばしこのこと果てて」、「 同じくは かの事沙汰しおきて」、「しかしかの事、人の 嘲 あざけ りやあら ん 、行末難 なく したためまうけて」、「年ごろもあれば あれ、その事待たん、ほどあらじ。物騒がしから ぬ やうに」など思はんには、 えさらぬ事のみいとど重なりて、事の尽くる限りもなく、 思ひ立つ日もるべ からず。おほやう人を見るに少し 心あるきはは、皆 このあらましにてぞ一期は過ぐ める 。 近き火などに逃ぐる人は、「しばし」とやいふ。身を助け ん とすれば、恥をも顧み ず 、財をも捨てて逃 れ去るぞし。命は人を待つもかは。 無常の来る事は、水火の攻むるよりも速やかに、逃れがたきもの を、 その時、老いたる親、いときなき子、君の恩、人の情け、 捨てがたしとて捨てざらんや。 問一 波線部a~eの活用形は何か。次の中から選べ。ただし、同じものを何度使ってもよい。 1 未然形 2 連用形 3 終止形 4 連体形 5 已然形 6 命令形 分 A B 1 a C イ b D E F G c d e 2 H I 次の文章を読んで、あとの問いに答えよ。 第 2 講 『徒然草』

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