「新・ゴロゴ古文単語」オンラインフリー版v1.00

■ 寝殿・室内図

几 き ち ょ う 帳 北廂 ひさし

御 み ち ょ う だ い 帳台

蔀 しとみ

母 も や 屋

塗 ぬ り ご め 籠

西廂 ひさし

東廂 ひさし

妻 つ ま ど 戸

簀 す の こ 子

南廂 ひさし

長 な げ し 押

主人や客が座るところには畳が置かれた。

空間は蔀や几帳などで間仕

御 み 帳 ちょう 台 だい … (※歴史的仮名遣い ちゃうだい」) 貴人の寝所・座所。 母 も 屋 や の中 央に、床を一段高く作り、四 天井をつけた 母 も 屋 や …… 廂 心をなす部屋。

塗 ぬり 籠 ごめ …… 周囲を壁で塗りこめた屋 簀 すのこ 子 ……

もの。 廂 ひさし ……… 母 も 屋 や の外側、 簀 すの 子 こ の内側に ある細長い部屋。女房たち 幕)を垂らし、

寝殿は母屋と寝室の塗籠、廂、簀子で構成された。 切りされ、床は板敷きで、

隅に柱を立てて四方に 帳 とばり (=

廂 主に納戸や寝室に用いた。

ひさし の外側にある板敷の縁側。 はここで控えていた。

ひさし の内側にあって家屋の中 は「み

几 き 帳 ちょう … (※歴史的仮名遣いは「きちゃう」 ) 室内に立てて隔てとした道具。 約 ㎝の高さが普通。 御 み 簾 す …貴人のいる部屋の簾 すだれ 。 蔀 しとみ …… 寝殿造りで用いる建具。日光を 遮ったり、風雨を防いだりしたも の。普通は上下二枚からなり、開 くときは上一枚を外側に吊り上 げて止めた。これを半 はじ 蔀 とみ という。 妻 つま 戸 ど … 出入り口に設けた両開きの板戸。 遣 やり 戸 ど … 左右に引いて開閉する戸。引き戸。 平安時代後期から使用された。 長 なげし 押 … 簀 すの 子 こ と 廂 ひさし 、母 も 屋 や と 廂 ひさし の境にあ る、柱と柱の間、横に渡した 材木。 90

古典常識

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