「新・ゴロゴ古文単語」オンラインフリー版v1.00
訳 304 3 本 ほん 歌 か 取 ど り 修飾優れた古歌を意識的に取り込み、その歌の持つ情 緒や趣向を取り入れる表現技法。 4 歌 うた 枕 まくら 和歌に詠みこむ歌語(枕詞 ・地名) のこと。また古来より 歌の中詠みこまれてきた名所。 5 擬人法 人間でないものを人間になぞらえて表現する修辞法。 6 倒置法 主語と述語、修飾語と被修飾語などの文節の順序を入 れ替えて、語勢を強める表現技法。 7 体言止め 歌の末尾(第五句) を体言で止める表現技法。言い切っ た形にしないため、余情 ・余韻を持たせることができる。 新古今和歌集に多い。 8 折 おり 句 く かな五音(または三音) の言葉を各句の初めに置いて詠 む技法。 から衣 きつつなれにし つましあれば はるばるきぬる たびをしぞ思ふ (在原業平) 普段から着慣れた唐衣のように、慣れ親しんできた 妻が都にいるので、はるばる遠くにやってきたこの 旅が悲しく思われる。 ◦各句の頭の文字をつなげると「かきつは(ば)た」 (花 の名)となる折句。 ◦ 「から衣」が、 「きつつ(着つつ )」 の「着 (る)」 を導く 枕詞。 ◦「から衣きつつ」が、 「なれ」を導き出す序詞。 ◦「なれ」が、 「萎れ(衣がくたくたになる) 」と「馴れ (男 女の付き合いがなれる)」 との掛詞。 ◦「つま」が、 「妻」と「褄」 との掛詞。 ◦「はるばる」が、 「張る張る」と「遥々」 との掛詞。 ◦「きぬ」の 「き」が、 「来」と「着」 との掛詞。 ◦「衣」 「着る」 「なる」 「つま(褄) 」 「はる(張る) 」が縁語。
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