「新・ゴロゴ古文単語」オンラインフリー版v1.00
和 歌 1 句切れ かな五音(または三音) 以外で意味上の区切りができる歌の その区切り。または特定の句で切れている状態を指す。 句末が終止形・命令形 ・係り結び・ 終助詞であれば句切れと なる。 「初句切れ」 「二句切れ」 「三句切れ」 「四句切れ」 「句切 れなし」と呼ぶ。 2 序 じょ 詞 ことば の言葉を各句の初めに置いて詠む
5 技法。結句(第五句) 序詞は、ある語句を導き出すためにその前に置く修飾 部分のこと。枕詞が五音で被修飾語との関係が固定し ているのに対して、序詞は音数の決りもなく、自由な 創作によるものという違いある。枕詞は訳さないが、 序詞は訳す必要があり、 「~のように、~ではないが、 ~ という」と訳す。掛詞、 同音反復、比喩が序詞を見つけ る目印。それらにより「自然」 描写から「心情」 描写に移 る和歌の「自然」 描写の部分が序詞である。 その他の修辞法 風吹けば 沖つ白波 たつた山 夜半にや君が ひとり越ゆらむ (『伊勢物語』 ) 風が吹くと沖の白波が【 たつ はないが、 【 竜田山 ているのであろうか。 ◦【掛詞】 により「風吹けば沖つ白波」が みかの原 わきて流るる いつみ川 いつみきとてか 恋しかるらむ (中納言兼輔) みかの原から湧いて流れる泉川ではないが 【 いつ見 】 たと言って恋しいのだろうか。 ◦【同音反復】 により「みかの原わきて流るるいつみ川」 つみ」を導く序詞。 あしひきの 山鳥の尾の しだり尾の ながながし夜を ひとりかも寝む (柿本人麻呂) 山鳥の長いしだれ尾の【 ように 】、 長い夜を一人で 寝るのだろうか。 ◦【比喩】 により「あしひきの山鳥の尾のしだり尾の」が「な がながし」を導く序詞。 訳 訳 訳
】というその 】を夜中にあなたがひとりで越え 「たつ」を導く序詞。 が「い 「たつ」で
和歌
303
Made with FlippingBook Learn more on our blog