みんゴロ古文読解

「 」 (前略)  すこし春ある心地こそすれ とあるは、げにけふのけしきにいとようあひたるも、これが本はいかでかつく ① べから ② む 、と思ひわづらひぬ。(中略)うへ ③ の ④ おはしまし て、 ⑤ おほとのごも り たり。主殿司は、 とくとく といふ。げに遅う ⑥ さへ あら ⑦ む は、いとり どころなければ、さはれとて、 空寒 ⑧ み 花にまがへて散る雪に と、わななくわなく書きてとらせて、 ⑨ いかに 思ふ ⑩ らむ 、とわびし。これが ことを聞かばや、と思ふに、そしられ ⑪ たら ⑫ ば 聞か ⑬ じ 、とおぼゆるを、 俊賢 の宰相など、 『なほ、内侍に、 ⑭ 奏し てなさむ』と ⑮ なむ さだめ給ひ ⑯ し とばかりぞ、 左兵衛の督 ⑰ の 、中将に ⑱ おはせ し、語り ⑲ 給ひ し。 ①適当「べし」未 ②推量「む」終 ③格助(主格) ④尊敬 ⑤尊敬 ⑥副助(添加) ⑦仮定「む」体 ⑧接尾語(原因理由) ⑨副詞(疑問) ⑩現在推量「らむ」体  (「いかに」の結び) ⑪完了「たり」未 ⑫接助(仮定条件) ⑬打消意志「じ」終 ⑭謙譲 ⑮係助(強意) ⑯過去「き」体(結び) ⑰格助(同格) ⑱尊敬 ⑲補動・尊敬 「 」 ◆ 品詞分解チェック

第三部

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