新・ゴロゴ漢文問題集 基礎・必修編 v1.01
解答 6 12ページ 傍線部でまず注目されるのが 「まさに~(す)べし」と訓み、「当然~すべ きだ」の意味である。 選択肢を見ると、 ・ ・ は「当たる」と動詞として訓んでいるが、何 が「当たる」のか、対象が示されていないので無理がある。 そして、傍線部でもう一つ してほしいのが返読文字の「若」だ。第3講で見たとおり、「若」 は「A ≒ B」の関係を示す。傍線部では、副詞の「固(固より)」と再読文字の 「当」を挟んで、 「為 獄 ≒ 是」であると捉えられる。残る選択肢の中で、そのように訓んでいるのは 「獄を為むるこ 「なる」 「おさめる」、助動詞では 「た ・「る・らる」 (受身)と訓み、文脈から判断しようとすると誤るそれがある。そうい 返読文字・再読文字や句法が示す文構造に注目しよう。 意味は取り違えても、文構造 再読文字3 第 講 1 3 5 4 4 再読文字の「当」 だ。
4 と~是くの若く」しかない。よって が正解と判定できる。 「為」は、名詞で「ため」と訓むだけなく、動詞では「なす」 り」(断定) うときこそ、 とい〈形〉は取り違えることはない。
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