新・ゴロゴ漢文問題集 基礎・必修編 v1.01

解答 反反語 20 40ページ 傍線部後半の「何黄之有」がポイント。 「何A之有」は、反語の特別な形として覚えておきたい。 「なんのAかこれあらん」と訓み、「どうしてAがあろうか、いやない」の意となる。 よって、「何 の黄か之れ有らん」とある が正解と判定できる。 解釈しよう。傍線の直前で、冥官は「蛇や牛の肝から取った黄が薬になることは、誰もが知っ ている」と述べている。その文脈で、「お前は人間なのだから、 (蛇や牛のように)黄があるわけが ない」と言ったのである。そう言われて、死罪を免れようと「私にも黄があります」と言った人は、 恥じ入るこになった。 なお、傍線部前半の「為人」は、「為」が動詞として「なす」 「なる」、名詞として「ため」 、助動 詞として「たり」「る・らる」と訓む多義語で ため、この部分の書き下し文で正解を確定する ことはできない。特に、慣用的に「ひととなり 訓み 人柄」の意で用いられるので、 を選 んだ人がいるかもしれない。しかし、 は後半の「何黄之有」の部分の書き下し文が誤っている。 句法の決まった形がある場合は、それを優先して選択肢を選ぼう。 第 講 3 3 1 1

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