新・ゴロゴ漢文問題集 基礎・必修編 v1.01

解答 22 46ページ 「独」の字に着目しよう。限定形で「ひとり~のみ」と訓み、「~だけ」の意だ。 た騾馬を、 粤に帰る際に知人に贈ったこと、直後では、この騾馬を従えて鎮安に至ったことが述べられている。 この騾馬だけは、手放せなかったという である。 傍線部の「不忍」は、現代語でも「~するに忍びない」と言うように、「~することに耐えられ ない・~できない」の意で用いられる。ここは のように訓むよりも、「棄」から返り、「この騾 馬だけは棄てることができなかった」と解釈した方が、文意が通じる。よっ、「棄つるに忍びず」 と訓んでいる が正解と判定できる。 限定形は、実は「ひとり(ただ)~のみ」と訓めば終わりというわけではなく、 どの語を限定す るかということが解釈するうえで重要 になってくる。このあと第 24講で解説したので、理解を確か なものとしてほしい。 限定 第 講 5 助詞の「のみ」を付けることがポイント で、選択肢を見ると、書き下し文に「のみ」とない ・ ・ が早くも消去できる。 残るは と であるが、文脈から判断しよう。傍線部の直前では、三十頭あまりい 2 3 4 1 5 1 5

限定する語に副

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