新・ゴロゴ漢文問題集共通テスト編 オンライン限定コンテンツ版
第 1 講 蔡絛『鉄囲山叢談』
と訓む。本文でも、「来」 「白」には「言う」 なるも可 き かず。竟 つひ に一 いつ 銭 せん を還 かへ し、而 しか る後 のち 去 さ る。魯 ろ 公 こう 喜 よろこ ぶ。吾 われ 時 とき に十 じふ 四 し なり。魯 ろ 公 こう に 白 まう す、「 此 こ れ 豈 あ に 隠 いん 者 じや に 非 あら ずや」と。
「最終的に」の意。 公 こう 曰 い はく、「 江 かう 湖 こ の 間 かん 、 人 ひと の 市 し 廛 てん に 近 ちか づ かざる者 もの 類 おほむ ね此 か くのごとし」と。
「独白」などというように、 吾 われ 毎 つね に 以 も つて 之 こ れを 思 おも ふ。 今 いま の 人 ひと の 朱 しゆ 紫 し を被 き るは、先 せん 王 わう の法 はふ 言 げん を道 い ひて、士 し 君 くん 子 し と号 がう し、又 ま た騶 すう 哄 こう を従 したが へ、堂 だう 上 じやう に坐 ざ し て、貴 き 人 じん と曰 い ふもの多 おほ きも、一 ひと たび利 り 害 がい
重要語句 命 文脈使役で「~にめいじて~(せ)しむ」 「結局」 の「畢 ひっ 竟 きょう 」も、同様の意で用いられる(第3講問1で後述) 。 白 動詞でまうす」と訓む。 「告白」 如此 慣用表現で「かくのごとし」と訓む。 「このように」の意。 守 まも る 所 ところ 、 未 いま だ 必 かなら ずしも 能 よ く 尽 ことごと くは 新 しん 開 かい 湖 こ の漁 ぎよ 人 じん に附 ふ せざるなり。故 ゆゑ に書 しよ す。 がされている。 竟 副詞として「つひに」と訓み、 に触 ふ れ秋 しゆ 毫 がう を校 くら ぶるに及 およ べば、則 すなは ち其 そ の □ □ □ □
の意がある。
と重ねた熟語
に「タラ 「終わる」の意の「畢」
いけれども、ひとたび自らの利害にかかわるや、わずかなも のまでも比べたてるに及んでは、その守るところは、必ずし も全員が新開湖の漁師に肩を並べることはできないである。 それゆえ書き記た。
私は常日ごろこう思っている。当節の朱紫を着る高位高官 どもは、聖王の遺した言葉を口にして、士君子と呼びならわ し、さきばらいを従えて、堂上に坐して、貴人と言う者は多
ないですか」と。魯公が言うには 浙江から新開湖のあた りで生活していて、商店のある街に近づこうとしない者た いていこういうものだ」と。
た。魯公は(そのさまを)とても喜んだ。私はその時十四歳 だった。魯公に申し上げるに、「あの人は隠者だったでは
シメ 」と送り仮名
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