新・ゴロゴ漢文問題集共通テスト編 オンライン限定コンテンツ版
第 7 講 『欧陽文忠公集』『韓非子』
4 われるが、文脈に合わない。 ⑶ 波線部の「哉」は、疑問の文脈ではないので、 詠嘆で「~かな」と訓む と考えられる。「至っているな あ」ということである。では、何が「至っている」のか? その内容を示したのが、続く「人与馬 両楽 不相侵」である。 馬を速く、遠くまで走らせるには、馬の体と人(御者)の心が一つになっていることが肝心だ (問3で 後述)。両者が調和す(不相侵) ことで、意のままに駆け巡ることができる。そのようなレベルまで、 「至哉」ということである。 以上の内容を踏まえて選択肢を見ると、「このような境地にまで到達できる」とある が最も適当で あると判定できる。 「遠くまで行く」、 「高い山まで登る」、 「速く走る」は、そのような「境 地」に「到達」 した結果としてできることにすぎない。また、「相」 、つまり、人と馬とが双方向であるの で、馬の立場からのみ解釈した 「人の気持ちが理解できる」は誤りである。 正解 ⑴= ⑵= ⑶= 問3 漢詩の押韻と解釈を踏まえた空欄補充問題 第5講の問5で解説したとおり、センター漢文で漢詩が出題されたときには必ず押韻を踏まえて考え る空欄補充問題が出たが、本問のおり共通テスト初年度にもあった。 まずは押韻を優先して選択肢を 絞り、続いて解釈で正解を確定する 。この手順を守ってほしい。 この漢詩(五言古詩)は偶数句の句末で 「森」 ( shin )・ 「陰」 ( in )・ 「音」 ( in ) 「琴」 ( kin )……と in で韻を 1 3 5 2 5 3 4
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