新・ゴロゴ漢文問題集共通テスト編 オンライン限定コンテンツ版

第 7 講 『欧陽文忠公集』『韓非子』

問4 返り点の付け方と書き下し文の組み合わせを問う問題 センター試験で定番であった返り点の付け方と書き下し文の組み合わせを問う題は、本問のとおり 共通テスト初年度にも出題されたので、過去問演習を通じて解き方をマスターしたい。ポイントは、 傍 線部中にある句法や重要語に着目する ことであった。 本問では、まず文頭の「惟」に目が行くだろう。限定形で「ただ~のみ」 と訓む。ただ すべての選 択肢の書き下し文に「のみ」がないので、ここではたんなる強調と捉えられる。 そこで、次に注目すべきは、 「所」 「欲」という二つの返読文字 である。「所」は、用言から返って、体 言化する働きをする(~するところのもの)。 「欲」は、用言から返って「~(せ)んとほっす」と訓み、 「~しようと思う」という意味になる。 いま、傍線部ではこの二つの返読文字が重ねられているので、その後にある「適」が用言で、 「『適』 せ んと『欲』する 『所』」 と一字ずつ返っていくと考えられる。つまり、「所欲適」 の部分の返り点は「所 レ 欲 レ

2 なって、速く、遠くまで駆けることができる、ということである(この内容を踏まえて、問2・⑶をも う一度見直そう)。 漢詩の技法と言えば押韻と対句だが、本問では両者が問われていた。特に、対句に関しては、漢詩に 限らず、 対句に着目して解く問題 というのが、センター試験以来数多く出題されてきた(第2講問2参 照)。傍線部を見たら、まずは対句を探すという姿勢を身につけてほしい。 正解

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