新・ゴロゴ現代文 共通テスト編 オンライン限定コンテンツ版

問 5 ― 2

問 4

が 5 ここまでが なると 、 こうした 近世 の 妖怪観 はふたたび 編成 しなおされることになる 。「表象」 として 、 リアリティの 領域 切 り 離 されてあった だが 、 近代 に 成 の

を がはっきりと 「表象」 である 。 4 「表象」 は 、意味 を 伝 えるものであるより も 、 むしろその 形象性、視覚的側面 が 重要 な 役割 を 果 たす 「記号」 妖怪 こうした 具体的 には 異 なる 形 呼 んでいる 。 人 工的 な 記号、人間 の 支配下 にあること 存在 な 刻印 された 記号 、 それが 、 。 意味 「記号」 を 、本書 「表象」 と 呼

間 学問 3 この 結果、「記号」 の 位置 づけも 変 わってくる 。 「記号」 は 所与 のもとして 存在 し 、人間 はそれを 「読 み 取 る 」 ことしかできなかった 。 しかし 、近世 においては 、「記号」 は 人間 が 約束事 のなかで 作 り 出 すこと 。 こうした では 。人工的 な 刻印 された 記号、 完全 にリアリティを の 人間 の 娯楽 の (注) ほん 本 草 学 と ぞう がく いう し 好 の こう 対象

2 「物」 が 同時 に 「言葉」 を 伝 える 「記号」 である 世界。

ここに 思考、 人間 の だったのである 存在 していた のものと 存在 へ 近世 あるいは 娯楽 の 1 中世 において 、妖怪 の 出現 は 多 くの 場合「凶兆」 として 解釈 された 。 それらは 神仏 をはじめとする 神秘的存 。 妖怪 にかぎったことではなく 、 自然物 がなんらかの 意味 を 帯 びた 「記号」 。 つまり そのものと 言 うよりも 。 これらの しおり る 」 そしてその 結果 にし の 在 からの 「警告」 であった 。 すなわち 、妖怪 は 神霊 からの 「言葉」 を 伝 えるものという 意味 で 、一種 の 「記号」 本書 の 議論 を 先取 りして 、 これは

自然認識 嗜 題材 へ 0 では 、 について 働 きかけをおこなうことだけだった 。 や きるだろう ここで 簡単 に 述 、西洋 は えることを 。 「物」 、人間 の 、同時代 可能 べておこう に 係性 では に にする 。 相当 る い 。 それは 妖怪観 の 変容 を 「物」 「言葉」 存在 博物学 9 本書 にできるのはその 。 がうち

する て 、 このエピステーメーの 変貌 を 、「物」 「言葉」 これらは 人間 が 世界 立 は 大 、 このアルケオロジーという 「記号」 「人間」 する 一見関係 。 こによって 日本 の 識 8 フーコーは や てられるかによって が 、時間 、十六世紀 を 認識 エ ヘダてることで 大 「記号」 方 。 思考 のないさまざまな 妖怪観

を 、「知」 方法 を 踏 の 変容 から するうえで 文化事象 を 近代

にいたる 重要 まえて を 、大 き

西欧 、日本妖怪観 世界認識 文化史的変動 の な 、同 役割 じ を 果 たす の の

諸要素 変容 平面上 のなか

、 そのあいだにどのような 関 記述 することにした

る 。「物」 にまとわりついた 「言葉」 や 「記号」 としての 性質 が 剝 ぎ 取 られ 、 はじめて 「物」 そのものとして 人 目 の が 成立 する 。 となっていくのである かつて 記号、人間 の 支配下 それが 喪失 し 、 都市 における 妖怪観 回帰 するのであ 題材 へ

前 にあらわれるようになるのである 。 そして 妖怪 もまた 博物学的 フィクショナルな 存在 として である 。 だが 、近代 に 。 これは 、近世 は 所与 たがって

であるが に ものとしてとら 考 えることがで について

と 化 していった 。妖怪 は 「表象」 という 人工物 へと 作 り 変 えられたことによって 、 人間 の 手 で 自由自在 にコン 占 めるようになったのである 。 、近世後期―― 妖怪 トロールされるもの となったのである 。 C 妖怪 の 「表象」化 は 、人間 の 支配力 が 世界 のあらゆる 局 面、 あらゆる 「物」 に 及 ぶようになったことの 帰結 である 。 かつて 神霊 が 占 めていたその 位置 を 、 いまや 人間

である 。妖怪 は 、伝承 や 説話 といった 「言葉」 の 世界、意味 の 世界 から 切 り 離 され 、名前 や 視覚的形象 によっ て 弁別 される 「表象」 となっていった 。 それはまさに 、現代 で 言 うところの 「 キャラクター 」 であった 。 そして キャラクターとなった より が 、以前 とは 」 で 」 で フィクショナルな

な として 神霊

の ができるものとなった 。 これは 、「記号」 が 神霊 の 支配 を 逃 れて 、 人間 の 完全 なコントロール 下 に 入 ったこと する んでいる は 十八世紀後半以降 でリアリティのかに とし

から

変貌

きく

してしまうのだ

あらゆる

様変

のあり

きく

わりする

B アルケオロジー 的方法 によって 再構成 した 日本 の 妖怪観 の 変容

こうした

「知」 の 変容

にあること

の 布置 の 再編成 として 記述 する 試 みである 。 この 方法

について

じた

そして 「人間」 の 関係性 の 再編成 として 描 き 出 してい

「記号」 を 「読 み 取

「記号」 であったのである 、

認識 は 、

しかし

『言葉

物』

近世 において 大 きく 変容 す

こと

著作

という

におい

「記号」

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