大学受験教育系YouTuberデータブック1.01
気がついたんですよね。大手予備校で も 10 年後には 10 校舎ないかもと言 われることもあるそうです。残念なが ら、そこで仕事を減らしてしまった人 たちがおそらく何か始めると思うんで すよね。そのときに、塾の作り方がわ からないってなって、オンライン戦略 をやってた人が生き残っていけるかな と。もしくは地元に根付いた塾は生き 残りやすいなっていう印象です。 ー地方では実はまだ塾が足りないところも あります。そこに大手が出ていって、そこそ こ優秀な先生が行って、荒稼ぎはできないけ ど、高校とか、地域の大学に合格させて食べ ていくっていう商圏は残ってますもんね。 そういうところが生き残るんじゃ ないかっていうのを結構前から経営 者たちは見ていたんですよね。それ がコロナで早く起こったっていう。 ーこれからの塾・予備校選び、YouTube での勉強など、受験環境はどう変わってくる でしょうか? 自分で勉強できる高校生はさまざ まな選択肢から自分に合うものを選 んで勉強を進めていけるようになる でしょう。逆に家でやってもダメだっ た、授業受けてもダメだったってい う人は地元の補習塾とか丁寧に見て くれるところに行くので、そういう 塾がっていうのはあると思います。 ー面倒見よくやってくれるところが伸び るっていうのはあるでしょうね。その中で、 いわゆる映像でお金をとっている塾はこれか らどうなっていくんですかね。
いので、上手くいかないケースも多 いと思います。基本的に、予備校を SNS に持っていくのは難しいのでは ないでしょうか。 ー逆に、これから教育業界でやっていき たい人の場合、以前は採用試験をクリア して大手予備校に入るのが一つのスター トラインでしたが、でも今はどっちかって いうと個人指導をするとか、そのために YouTube で自分を売っていくとか、そう なっていくんですかね。 そうなっていくと思いますね。た だ、それに気付けていない人もいる のが心苦しいです。自分たちが有名 になりたい、大手予備校入った、で も売れない、お金も入ってこない、 どうしたらいいかわからない。そん な悩みがたくさんあります。もうゴー ルがなくなっちゃってる人もいるか もしれません。 ー偏った意見だと思うんですけど、30 代 後半~ 40 代の予備校の先生は、急に子ども の数が 0 にはならないのである程度食って いけると思うんですけど、逆に大手でもトッ プではなくて、ネットにも適応できない人は これからどうしようもなくなるのかなと思っ ていて。その分、我々のような YouTuber や YouTube を起点に塾をやっている人が食 らいついていくみたいな、そんな構図になる ことはあるのでしょうか。 現状、大手でも食べていくのがやっ とっていう人がほとんどです。兼業 しないと食っていけない状況になっ てて、さらに何年か後にまたぐんと減 る。コロナの影響で、その状況を予備 校は一足先に目撃・経験したんですよ ね。席も半分にしなきゃいけなかった ので、大赤字になって。それで大手 は、「今のやり方ではいけない」って
実は増えるとは思ってはいますが、
272
Made with FlippingBook Digital Publishing Software