大学受験教育系YouTuberデータブック1.01

は確実にいるでしょうね。特殊な経 歴の人を上手く活用しているチャン ネルもありますよね。 ー逆に、ある程度高い志でこれから教育 業界でやっていこうとすると、YouTube を やってないとまずいということにはなるで しょうか? YouTube 以 外 も 新 し い プ ラ ッ トフォームは遅かれ早かれ出てく る可能性はあると思っています。 やっぱり教育に YouTube は向か ないという面もだいぶ見えたので。 YouTube って基本みんな飽きていく もので、教育や授業ものになると如 実なんですよ。チャンネル登録して も見ないとか。YouTube 上には山 ほど動画があって埋もれてしまうし、 関連動画に出てこない限り見られな いこともあるわけです。ある意味運 要素ですね。 ーそれだけスベったりした先生が多い中 で、森田先生が伸びた要因は何だと思いま すか? いろいろありますけど、自分には 継続できるっていう自信があったこ とですね。本当にみんな途中でやめ ちゃうんですよね。 ー昔は講師のルートとしては予備校で 1 コマでも持たせてもらって、すごい授業をし たり過激なことを言ったりして、注目を集め て成り上がっていくとかだったと思うんで すよ。今はそもそも先生が数字持ってるか ら、生徒を持っているから仕事をもらえると いうのもあるのかなと思います。これからは SNS が前提になるのでしょうか? 新たに業界でやっていく人は SNS が大事かもしれません。でも予備校 講師って SNS に慣れていない人が多

るので、現役の先生はきちんとした 授業ができないですし、あとは電子 黒板とか機材とか、初期投資がかけ られずに伸び悩むっていうのはある でしょうね。 ー YouTube も含めて、教育業界全体の 話でいくと、大手はネット戦略がうまくいか ない、大手に所属している個別の先生も契約 とか、個人のノウハウがないとかでうまくい かないと。一方で個人で始めた人が伸びたり、 規模が小さい塾がネットをうまく使って攻め ていくと、塾予備校戦国時代が来ると思うん ですけど、先生はどう思いますか? 戦国時代になるかはわからないで すけど、たくさん来ると思います ね。鈴木貫太郎さんとかは数学系の YouTuber を上から下まで全部チェッ クしてますし(笑)。海外のとかまで 見てますからね。でも本当に、上手 くいく人は上位 1%くらいしかいな くて、あとはもう誰も無理という状 況なので。趣味的にやるしかない状 況ですね。お金欲しくて始めるけど、 結局お金にならなくてやめる。企業 としてやってるところは失敗する。 芸能人も同じで、そういうふうにやっ てきて、大赤字……というのが多い ですね。一部は儲けているけど、狙っ て入ってきても再生数が取れないん ですよ。教育系も母数が少ない中で パイの取り合いして、撤退する人が たくさん出てくるという状況になる だろうなと。 ー予備校で仕事がなくなって、教育系に も炎上系 YouTuber が出てくると思います か?今まで教育系は平和だったと思うんです けど。 過激な方がいいんだなって思う人

271

Made with FlippingBook Digital Publishing Software