極める古文1 基礎・必修編

P OINT

二種類の「給ふ」について  「給ふ」には尊敬語と謙譲語とがある。その見分け方としては、活用の種類で判断する。 1 四段活用=尊敬語 ※ただし、「動詞」と「補助動詞」とがある。  「給は/給ひ/給ふ/給ふ/給へ/給へ」 2 下二段活用=謙譲語 ※すべて「補助動詞」。  「給へ/給へ/〇/給ふる/給ふれ〇」 ※終止形と命令形がないのがポイント これを簡単にまとめると、次のようになる。

補助しているだけなので、補助動詞と判断する。 補助動詞は動詞本来の意味が薄れて、上の語を補助するだけの動詞。 補助動詞には次のようなものがある。 あり・をり・給ふ・奉る・申す・聞こゆ・侍り・候ふ bの「まゐり」は、直前に「内(=宮中)へ」とあるように、「参上する」と訳す謙譲語。「まゐる」 には補助動詞がないので、安心して正解は2。 cの「給ふ」は、超ー大切。前に一度やったが、もう一度確認しておこう。

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