極める古文4 上位~難関大突破編

ろしくて、 なば、事みだれ て生まれ給へる人の て給ひなんも、あさま よりも、母上をそむきて思 の罪、いと恐ろし」 と教へさせ給ふも、我もさ思ふこと いよいようごかれぬに、 一の后の御父の あまたが中に五にあたるむすめ、すぐれてい みじういつきかしづき給ふが、去年の十月の 紅葉の賀の御幸に見給ひてのち、すずろにふ ししづみなやみて、 色かたちもかはりゆくを、 おほきにおどろきなげきて、修法読経などさ わぎ給へども、よ しうなるけぢめもなし。 「いかなれば、かくはおはするぞ」 となげき給ふに、 「日本の中納言の琴弾きあそび給はんを見 侍らばや。それにやいささか心ちまぎるる

人が、この とり行いなさるが、病気が小康を得てよくなる様子もない。  「どういうわけで、このようにしていらっしゃるのか」 と 一の大臣が

んなふうに 人の心はたいそ と思う心が起きたな といって、そうなるはず とで、よくないことです。何より 孝の罪は、たいそう恐ろしいことです」 ら、 ますます自然心が動かないでいるのに、 一の后 たくさんいる娘のうちで第五番目に当たる娘で、格別に 大事に育てなさるその娘が、去年の十月 紅葉の季節に行う 祝いの帝のお出ましの時に、 うこともなく嘆いて沈み患って、顔色も容貌も変わってゆくのを、 一の大臣は に約束した、その と教えなさるのも、

唐土の たいそう驚き嘆いて、加持祈祷や読経などを騒がしく

嘆きなさると、

人になってしまわれるのは、 母上を背いて物思いをおさせなさるで

中納言自身でも

中納言を

五の君は

あなたを

三年経ったら帰国すると母上

そのように思うことであるか

ご覧になってのち、何とい

日本に

日本へ帰国させ

お生まれになった

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