極める古文4 上位~難関大突破編

あらず」と 色かはりたまへ うはぐみて、人々の つ、 「こといできなむ とおぼしたり。入道殿うち 「今日は、かやうの戯れごと侍 道長ときたてまつらむ」とて、寄ら て、はらはらとときたてまつらせ ふ 「これらこそ、あるべ ことよ」とて、御気 色なほりたまひて さしおかれつる盃取りた まひて、あま たびめし、常よりも乱れあそ ばせたまひけるさまなど、あらまほ くおは しけり。殿もいみじうぞもてはやしきこえさ せたまひける。

をお変えに て、人々のお顔 にちがいない。大変 お笑いになって、 「今日 私、道長がお解き申し上げよ はらはらと紐をお解 申 上 な ういうやり方こそ 、 本来の客への接 御気分を直しなさって、置かれた杯をお取 ん御酒を召し上がられ、いつもより羽目を外さ に興ぜられた様子など 、理想的な姿でいらっしゃ 殿もたいそう手厚くおもてなし申し上げなさったそうだ

隆家殿は

「こ

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