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文 「なり(伝聞・推定)」 終止形接続の助動詞の注意点としては、ラ変型に活用するものには連 体形に接続する、ということ。たとえば、ラ変「あり」に「らむ」が 接続すると、「あり(終止形)/らむ」ではなく、「ある(連体形)/ らむ」となる。同様に形容詞「をかし」だと「をかしかる/らむ」、 形容動詞「静かなり」だと「静かなる/らむ」となる。要するにラ変 型活用のものが上にくると「―る(連体形)+終止形接続の助動詞」 となる。 をかしきことも世のはかなきことも、うらなく言ひ慰まん こそ、うれしかるべきに、さる人あるまじければ、 (徒然) = 風流な話も世間のちょっとした話でも、心の隔てなく話をして心 法 3 「らむ」 むちゃんめ 「めり」 りちゃん 終止形接続の助動詞 ら な りはべ 「べし」 しっとま 「まじ」 じ ら 「らし」 しい

文 法 を慰めるとしたらそれはさぞうれしい( はずだけれども )、そん な気心の合った人はいるはずもないから、 「うれしかる/べき」と「あ る/まじけれ」は、両方 ともラ変型活用の連体形に 「べき」「まじけれ」が付い ている形。終止形接続助 動詞はラ変型活用のものに は連体形に付くのだ。

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