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2 謙譲語の「給ふ」 = 下二段活用 給へ/給へ/ ○ /給ふる/給ふれ/ ○ この活用を見ると次のことがわかる。 下二段活用 → 謙譲語 つまり、「給は・給ひ・給ふ」の形は四段活用にし か存在しない(下二段の終止形「給ふ」の用例はほと んどない)ので「尊敬語」。「給ふる・給ふれ」の形は ・会話文中での補助動詞の用法がほとんどで、さらに、 上に付く動詞が「知る・思ふ・見る・聞く」しかない。 ・謙譲の補助動詞だが、~ております」と丁寧語と 同じ訳をする。 「給は・給ひ・給ふ」 = 四段活用 → 尊敬語 = 「給ふる・給ふれ」 「給へ」 = 已然形・命令形 = 四段活用 → 尊敬語 「給へ」 = 未然形・連用形 = 下二段活用 → 謙譲語 さらに言うと、謙譲語の「給ふ」には次のような特 徴がある。

法 1 尊敬語の「給ふ」 = 四段活用 給は/給ひ/給ふ/給ふ/給へ/給へ

13 敬語「給 たま ふ」 が、入試では謙譲語の「給ふ」も頻出する。 二つの「給ふ」の最大の違いは、活用の種類だ。

文 敬語の中で紛らわしい語の代表格は「給ふ」だ。文 中では尊敬語としての用法が圧倒的に多い「給ふ」だ

下二段活用にしか存在しないので「謙譲語」と一発で 判定できる。 授業では次のように叫んでいる。 「は・ひ・ふ」は尊敬、「ふる・ふれ」 謙譲、「給へ」で悩め!

そうなると、問題は悩むべき「給へ」の形だが、こ れは活用形がまったく異なる。「給へ」が何形かで尊 敬語なのか謙譲語なのかを判定する。

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