古文単語ゴロゴプレミアムプラス+

12 ④ 藤

『枕草子』を中心とした

人物関係

人物関係

藤原道長を中心とした

みち 力な後ろ盾を失い、不幸な境遇になるが、『枕草子』ではそ うした中関白家の衰退には一切触れず、定子や道隆、伊周 の輝かしい生活・振舞を絶賛している。 ⑦ 清 せい 少 しょう 納 な 言 ごん 父は梨壺の五人と呼ばれた歌人の 清 きよ 原 はらの 元 もと 輔 すけ 。中宮定子の女 房の一人。紫式部の『源氏物語』が「 あはれ 」の文学と言われ るのに対し、清少納言の『枕草子』は をかし

わらの 藤原道隆の子。中宮定子兄。父道隆の死後、藤原道長と の権力争いに敗れ、政治家としては活躍できなかった。 ⑥ 中 ちゅう 宮 ぐう 定 てい 子 し 藤原道隆娘。一条帝の中宮。『枕草子』の中での定子は聡 明で明朗快活な性格と賞賛されている。父道隆の死後は有

原 道 隆 鏡』には、大酒飲み冗談好きな道隆の姿が描かれている。 生前、関白職を息子の伊周に譲ろうとしたが、一条帝の母 である 詮 せん 子 し などの反対にあって果たせなかった。死後、息 子たちは道長との権力争いに敗れる。 ⑤ 藤 ふじ 原 わらの 伊 これ 周 ちか

ふじ たか 藤原道長の兄で、摂政・関白として活躍した。娘定子を一 条帝の中宮とし、「 中の関白殿 」と呼ばれた。『枕草子』や『大

れる。『紫式部日記』内では、「得意顔をしていて、利口ぶっ て漢字を書き散らしているけど、実はたいしたことがない」 と批判されている。

356

Made with FlippingBook Online newsletter