みんゴロ極める古文1

第4講  『古本説話集』

D 問二 波線部X「ん」の意味と同じものを次の中から選べ。 1 散りぬとも香をだに残せ梅の花恋しきときの思ひ出にせむ 2 人はかたちあり様のすぐれたらむこそあらまほしかるべけれ 3 忍びて参りたまひなむや 4 道を学する人、夕べには朝あらんことを思ひ、朝には夕べあらんことを思ひて

ウ ③ エ へど、殿 あやにくに責めさせ給へば、大納言いみじく思ひわづらひて、懐より、陸奥紙に書きてたてまつ り給ば ひろげて前に置かせ給ふに、帥殿よりはじめて、そこらの 上達部・ 殿上人、 心にくく思ひけれ ば、「さりとも、この大納言故なくは詠み給はじ」と思ひつつ、いつしか、帥殿読み上げ給へば、 むらさきの雲とぞみゆる藤の花いかなるやどのしるしなるらん と読み上げ給ふを聞きてなむ、ほめののしりける。大納言も、殿をはじめ、みな人いみじと思ふ気色を見 給ひて、「今なむ、胸すこし落ちゐ侍りぬ」など、申し給ひける。 注※1 女院――藤原道長の娘彰子。 ※2 ひら――屏風の一面のこと。 ※3 四条大納言 公任。 ※4 殿――藤原道長。 問一 傍線部①~③の読み方を現代かなづかい(ひらがな)で書け。ただし①は二文字で答えなさい。 ②

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