「新・ゴロゴ古文単語」 特典版v1.20

和 歌 縁語はある語を中心に、その語と関係のある語を使って表 現を豊かにする修辞法のひとつで、連想ゲームのようなも の。掛詞とセットで使われることも多く、掛詞の一方が縁 語になることがある 。 ふね も往ぬ ま かぢ もみえじ 今日よりは うき 世の中を いかで わたら む (『大和物語』 ) 馬ぶね(飼い葉桶)も持って行ってしまった。童の 真 ま 楫 かじ ももう姿を見せないでしょう。かじをなくし た舟のような私は、今日からつらい世の中をどうや って生きていけばよいのだろうか。 ■ 修辞法の解説 縁 えん 語 ご ふね かぢ うき わたる 衣 着る ・ 馴 な る ・ 褄 つま ・ 袖 そで ・ 張る ・ 裁つ ・ 裏 波 立つ・越ゆ・寄る・返る・岸・浜・浦・渚・ 海・川・ 音 ね ・高し 弓 かへる・引く・射る・張る・ 反 る 露 消ゆ ・ 末 すゑ 葉 ば ・ 結ぶ ・ 置く ・ 干る ・ 玉 ・ 葉 ・ 野 ・ 秋 ・ 命 糸 縒 よ る・乱る・ほころぶ・細し・絶ゆ・ 貫 ぬ く 舟 漕ぐ ・ 帆 ほ ・ 天の 門 と ・ かぢ ・ 渡る ・ うき 煙 火・くゆる・なびく・焦がる 3 訳 1 縁語 ◦これらの言葉が、この和歌で言いたいことと関係な いということが「縁語」の条件。 2 掛詞 ◦「かぢ」は 「楫(舟のかじ) 」と「真楫 (人名)」 の 掛詞 。 ■ 主な縁語 「縁語」は覚えなくても、 その場でさがすことができる。現代人にも必ず縁 のあるものとして理解できる。 「主な縁語」を示すので感覚を養いたい。

和歌

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