「新・ゴロゴ古文単語」 特典版v1.20

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和 歌 上の句 下の句 詠み人 句切れ 秋 あき の 田 た の かりほの 庵 いほ の 苫 とま をあらみ わが 衣 ころも 手 で は 露 つゆ にぬれつつ 天智天皇 ■ 訳 秋の田ほとりに建てられた仮小屋は、 持統天皇 二 ■ 訳 いつの間にか春が過ぎてしまって、いよいよ夏が来てしまったらしい。純白の夏の衣を干すという天の香具山に。 ※「白妙の」 … 「衣」にかかる枕詞。 ● 体言止め。 あしびきの 山 やま 鳥 どり の 尾 を の しだり 尾 を の ながながし 夜 よ を ひとりかも 寝 ね む 柿本人麻呂 ■ 訳 山鳥の長く垂れ下がっている尾のようにいつまでも明けない秋の夜長を、 恋する人と離れてただ独り寂しく寝るしかないのだろうかなぁ。 ●「あしびきの」 … 「山」にかかる枕詞。 ●「あしびきの山鳥の尾のしだり尾の」 … 「ながながし」を導く序詞。 田 た 子 ご の 浦 うら に うち 出 い でて 見 み れば 白 しろ 妙 たへ の 富 ふ 士 じ の 高 たか 嶺 ね に 雪 ゆき は 降 ふ りつつ 山部赤人 ■ 訳 田子の浦に出て雄大な風景を眺めてみると、真っ白な富士の高い峰に今まさに雪が降り続いていることだよ。 ※「白妙の」 … 「富士」にかかる枕詞。本来は 「雪」にかかるはずだが、ここでは富士にかかることで、真っ白な富士を強調して いる。 ※は修辞法として、説が分かれているもの。 百人一首 6 屋根の苫の網の目があらいので、 春 はる 過 す ぎて 夏 なつ 来 き にけらし 白 しろ 妙 たへ の 衣 ころも 干 ほ すてふ 天 あま の 香 か 具 ぐ 山 やま

そこに籠って番をしている私の袖は夜露で濡れてしまっているよ。

百人一首

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