みんゴロ古文読解
◆ 品詞分解チェック 心のどかにくらす日、はかなきこと、いひいひのはてに、われも人も ① あし う いひなりて、うち怨じて ② 出づる になりぬ。端のかたにあゆみいでて、幼 き人をよびいでて、「われは今は来 ③ じ とす」などいひおきて、いでにけるすな はち、這ひ入りて ④ おどろおどろしう 泣く。「こはなぞなぞ」といへど、いらへ も ⑤ せ ⑥ で 、論なう、さやうに ⑦ ぞ あら ⑧ ん と、おしはから ⑨ るれ ど、人 ⑩ の きか ⑪ む もうたて ⑫ 物狂ほしけれ ば、とひさして、とかうこしらへてあるに、五六日ば かりになりぬるに、音もせず。 れいならぬほどになりぬれば、「あな物狂ほし。戯ぶれごとと ⑬ こそ 、われは おもひ ⑭ しか 、はかなきなかなれば、かくてやむやうもあり ⑮ な ⑯ む かし」とおも へば、心ぼそうて ⑰ ながむる ほどに、いで ⑱ し 日つかひしゆするつきの水は、 ⑲ さ ながら ありけり。上に塵 ⑳ ゐ てあり。(後略) ①シク・形・用(ウ音便) ②ダ・下二・体 ③打消意志・終 ④シク・形用(ウ音便) ⑤サ変・未 ⑥接助(打消) ⑦係助(強意) ⑧推量「ん」体(結び) ⑨自発「る」已 ⑩格助(主格) ⑪婉曲「む」体 ⑫シク・形・已 ⑬係助(強調逆接) ⑭過去「き」已(結び) ⑮完了(強意)「ぬ」未 ⑯推量「む」終 ⑰マ・下二・体 ⑱過去「き」体 ⑲副詞 ⑳ワ・上一・用
第二部
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