みんゴロ古文読解

◆ 品詞分解チェック (前略)  ある人、「六よびてつれづれ慰めん。」とて使をやりて、「六よびて来。」と言 ひければ、ほどもなく、「六 ① 召し て ② 参り て ③ 候ふ 。」と言ひければ、「あなたよ り内の出居の方へ具して来。」と言ひければ、侍出で来て、「こなたへ ④ 参り ⑤ 給 へ 。」と言へば、「便なく ⑥ 候ふ 。」など言へば、侍帰り来て、「 ⑦ 召し ⑧ 候へ ば、『便 なく ⑨ 候ふ 。』と申して、恐れ ⑩ 申し ⑪ 候ふ なり。」と言へば、つきみて言ふにこそ と思ひて、「などかくは言ふぞ。ただ来。」と言へども、「ひが事にてこそ ⑫ 候ふ らめ。さきざきも、内の御出居などへ ⑬ 参る ことも ⑭ 候は ぬに。」と言ひければ、 この多くゐたる人人 ただ ⑮ 参り ⑯ 給へ 。やうぞあるらん。」と責めければ、「ず ちなき恐れに ⑰ 候へ ども、 ⑱ 召し にて ⑲ 候へ ば。」とて ⑳ 参る 。 (後略) ①尊敬 ②謙譲 ③補動・丁寧 ④謙譲 ⑤補動・尊敬 ⑥補動・丁寧 ⑦尊敬 ⑧補動・丁寧 ⑨補動・丁寧 ⑩補動・謙譲 ⑪補動・丁寧 ⑫補動・丁寧 ⑬謙譲 ⑭丁寧 ⑮謙譲 ⑯補動・尊敬 ⑰補動・丁寧 ⑱尊敬 ⑲補動・丁寧 ⑳謙譲

第三部

2

173

Made with FlippingBook flipbook maker