みんゴロ古文読解
む 今回の敬語では何と言っても下二段の「給ふ」が大 切。第三部の1講目でやった四段の「給ふ」が尊敬語 であったのに対して、 下二段の「給ふ」は謙譲語 であ り、この二つ「給ふ」の識別は入試頻出。 使われるのに対して、その反対に「退出する」の意で は「まかる」が使われたという関係をしっかり覚えよ う。「まうづ」した人は、そこから「まかる」したのだ。
『 無 名 抄 期に成立した歌論集 いん にも認 められた歌人だが、後に出家して方丈の 庵 いおり を結んだ。 が有名だが、 も入試では頻出する。その場合、当然文 学史問題でも問われるの、この三つの作品は鴨長明 作ということ、合せて覚えておきたいところだ。 みょう しょう 』は 鴨 かもの ちょう めい によって書かれた鎌倉時代初 ご と ば 鳥 羽 院 随筆『方丈記』 話『発心集』
25 ゴロゴプレミアム講義 。鴨長明と言えば後 歌論『無名抄』 や 仏教説
長 明 そもそも活用が違うのだから識別は簡単そうに思う が、なかなかそうはいかない。古文文法・虎の巻でも 書いているように、「給は・給ひ・給ふ」という形は
第三部
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いう形だがこの識別ができなければ大学入試は突破 できないと思って頑張ってほしい。ポイントは活用形 で、 「給へ」が未然形か連用形なら下二段で謙譲語、 已然形か命令形なら四段で尊敬語 となる。いずれにせ
よ、いくつ練習して慣れておくようにしよう。 さて、敬語でもう一つ扱う謙譲語の「まうづ」だが、 中古では「まうづ・まうでく」が「参上する」の意で
四段にしか存在しないので、イコール「尊敬」。一方「給 ふる・給ふれ」という形は下二段にしか存在しないの で、イコール「謙譲」。ここまではOKだね。 さて 問題は四段にも下二段にも存在する「給へ」 と
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