みんゴロ古文読解

古文文法・虎の巻

◦上代では まゐる 中古では まうづまうでく まかる となった。 五条三位入道のみもとに ま 謙 うで たりしついでに、 参上し 退出しよう

52 ◦現代でも「お寺にもうでる」と言うが、その元となったのが、この まうづ という 謙譲語 だ。 「参上する」と訳す場合が多いが、この まうづ の対義語で「退出する」という意を表した のは まかる という語。 まうづを中心に「参上する 退出する」の関係を整理しよう!

↕ 、今ごろ家で子供が泣いているだろう。 ※まうでくには「参ります」という意の 丁寧語の意もある。 「参上する」 「退出する」 上代 まゐる まかる 中古 まうづ・まうでく まかる た機会に、

例文②

例文①

訳 憶良らは今は ま 謙 から む 意志 子泣くらむ 私、憶良めはもう 訳 ↕

↕ 五条三位入道のお宅に

まかる という対応関係だったが、

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