みんゴロ古文読解

古文文法・虎の巻

二つの給ふ ◦P で勉強した 給ふ は四段活用の動詞(補助動詞)だった。ところが 給ふ にはもうひと つ 下二段 で活用するものがあるのだ。 ◦下二段の謙譲の 給ふ は会話文、手紙文中にしか出てこず、また上に付く動詞が限られて いて「知る・思ふ・見る・聞く」しかない。また謙譲語とはいうものの補助動詞しかなく、 訳も「 ~ます 」と訳す。 これを な 係助 む 、身にとりて、おもて歌と思ひ 給 ハ・下二・体・謙 ふる 。 この歌を、私にとっては代表歌と思って おります 。 主人の女ども多かり、と聞き 給 ハ・下二・用・謙 へ て 接助 、 ご主人の娘たちが多い、と聞き まして 、 四段活用 =尊敬 給は ─ 給ひ ─ 給ふ ─ 給ふ ─ 給へ ─ 給へ 下二段活用 =謙譲 給へ ─ 給へ ─ ○ ─ 給ふる ─ 給ふれ ─ ○ ※終止形と命令形 はない 53 a !! 例文① 例文② 162 下二段活用の給ふは謙譲語だ 訳 訳

第三部

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