みんゴロ古文読解

古文文法・虎の巻

53 b ◦二種類の「給ふ」の識別をマスターするために、まずはゴロを確認しよう。 ゴ 「は・ひ・ふ」は尊敬、「ふる・ふれ」 謙譲、「給へ」で悩め! 二つの給への識別は入試では超・頻出!

例文③

例文①

二つの給へ 、 ※ねが打消ずの已然形なので、上のたまへは未然形、つまり謙譲語のたまへだとわかる。 給へ 未・用 = 下二段活用 = 謙譲語 ※下二段=謙譲は前ページ参照。 已・命 = 四段活用 = 尊敬語 ※文中では圧倒的に四段=尊敬の用例が多い。 物をもをしみ 給 ハ・四・命・尊 へ。 なにかと物を惜しみ なさってください 。 例文② 今はこの世ことを思ひ た ハ・下二・未・謙 まへ ね 打消「ず」已 ば 接助 、 訳 訳 訳 物のつき 給 か。 物の怪でもとりつき ハ・四・已・尊 完了「り」体 もう現世のことを考えて へ る なさった いませんので

 「給は 4 ・給ひ 4 ・給ふ 4 」の形は四段活用にしかないので、すべて尊敬語。 「給ふる 4 4 ・給ふ 4 れ 4 」の形は下二段活用にしかないので、すべて謙譲語。 か。

192

Made with FlippingBook flipbook maker