みんゴロ古文読解
古文文法・虎の巻
54 ◦ゴロにもあるように おはす という 尊敬語 は「いらっしゃる」と訳すサ変動詞だ。動詞の 場合、「 あり ・ をり ・ 行く ・ 来 」の尊敬語なので、文脈によってどの語の尊敬語として使 われているかを判断することは大切だ。 ~ていらっしゃる ・ ~ておいでになる いらっしゃった が、 ※おはすと過去助動詞きとの組み合わせは特殊。おはせし、おはしき、おはせしかの三つのみ しかない。 ◦「 おはす + まし 」=「 おはします 」となり、通常の敬語よりも一段と高い敬意を表す。 人のためになさけなさけしきところ お サ・四・用・尊 はしまし け 過去「けり」体 る に、 人のために情け深い思いやりが おありだっ のに、 例文① 例文② 大 橋 (お ーはす )巨泉でいらっしゃる 、サ ー変 訳 訳 ◦補助動詞の場合は「 粟田殿の御男君達ぞ三人 お サ変・未・尊 はせ し 過去「き」体 が、 粟田殿の御子息たちは三人
」と訳せばOK。
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