みんゴロ古文読解
ものあはれに 思され ける。後の世のためにと、尊 、いかで なほ 本意 あるさまになりて、しばしもかかづらは む 命 さらに 許しきこえたまは ず 。
きことどもを多く せさせたまひつつ のほどは行ひを紛れなくと、 たゆみ なく 思 おぼ しのた
まへど、
りの 出家 を遂げて、しばしの間でも生きている ような 命のある限りは仏道修行を一筋にしたい と、 気を緩める ことなくお考えになって口でも おっしゃるが、源氏の君は まったく お許し申し あげなさら ない 。
る源氏の君を嘆かせ申し上げるようなことだけ が、人知れぬお心の中にも 自然と しみじみとも の悲しく お思いになる のであった。後世のため にと、尊い仏事をあれこれと数多く営ま せなさ りつつ 、なんとかして やはり かねての望みどお
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