みんゴロ古文読解

◆ 品詞分解チェック 紫の上、いたうわづらひたまひ ① し 御心地の後いとあつしく ② なり たまひて、 そこはかとなく なやみわたりたまふこと久しくなりぬ。いと ③ おどろおどろ りたまへ ⑥ る を、院 ⑦ の おもほしなげくことかぎりなし。しばしにても後れ ⑧ きこ え たまは ⑨ む ことばいみじかるべく思し、みづからの御心地には、この世に 飽かぬことなく、しろめたき絆 ⑩ だに まじら ⑪ ぬ 御身なれば、 ⑫ あながちに かけ とどめ ⑬ まほしき 御命ともに思さ ⑭ れ ぬを、年ごろの御契りかけはなれ、思ひな げかせたてまつらむことのみ ⑮ ぞ 、人しれぬ御心の中にもものあはれに思され ⑯ ける 。後の世のためにと、尊きことどもを多く ⑰ せ ⑱ させ ⑲ たまひ つつ、いかで なほ本意あるさまになりて、しばしもかかづらむ命のほどは行ひを紛れなく と、たゆみなく思し まへど、 ⑳ さらに 許しきこえたまはず。 ①過去「き」体 ②ラ・四・用 ③シク・形・用(ウ音便) ④打消「ず」已 ⑤ナリ・形動用 ⑥完了(存続)「り」体 ⑦格助(主格) ⑧ヤ・下二・用(謙譲) ⑨婉曲「む」体 ⑩副助(類推) ⑪打消「ず」体 ⑫ナリ・形動・用 ⑬願望「まほし」体 ⑭自発「る」未 ⑮係助(強意) ⑯過去「けり」体(結び) ⑰サ変「す」未 ⑱使役「さす」用 ⑲ハ・四・用(尊敬) ⑳副詞(全否定) しう はあら ④ ね ど、年月かさなれば、頼もしげなく、いとど ⑤ あえかに なりまさ

第一部

10

83

Made with FlippingBook flipbook maker