みんゴロ古文読解
◆ 品詞分解チェック むかし、水無瀬に通ひたまひ ① し 惟喬の親王、例の狩しにおはします供に、 おくりしてとく ⑥ いな ⑦ む と思ふに、大御酒たまひ、禄たまはむとて、つかはさ ⑧ ざり けり。こ馬の頭、心もとながりて、 枕とて草ひきむすぶこともせ ⑨ じ 秋の夜と ⑩ だに たのま ⑪ れ なくに とよみける。時は弥生のつごもりなりけり。親王おほとのごもらで明かしたま う ⑫ て けり。(中略)さてもさぶらひ ⑬ てしがな と思へど、おほやけごとどもあ りければ、 ⑭ え ⑮ さぶらは ⑯ で 、夕暮にかへるとて、 忘れては夢かとぞ思ふおもひきや雪ふみわけて君を見むとは とて ⑰ なむ 泣く泣く ⑱ 来 ⑲ に ⑳ ける 。 ①過去「き」体 ②断定「なり」体 ③完了「り」終 ④ハ・下二・用 ⑤ハ・四用(ウ音便) ⑥ナ変・未 ⑦意志「む」終 ⑧打消「ず」用 ⑨打消意志「じ」終 ⑩副助(類推) ⑪可能「る」未 ⑫完了(強意)「つ」用 ⑬終助(願望) ⑭副詞(全否定) ⑮ハ・四・未謙譲) ⑯接助(打消) ⑰係助(強意) ⑱カ変・用 ⑲完了「ぬ」用 ⑳過去「けり」体結び 馬の頭 ② なる おきな仕うまつれ ③ り 。日ごろ ④ 経 て、宮にかへり ⑤ たまう けり。御
第二部
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