みんゴロ古文出典

出題率 0.9 % 伝奇物語 落 おち 窪 くぼ 物 もの 語 がたり 『落窪物語』は 平安前期に成立したといわれる伝奇 ( 作 り ) 物語 。作品の特徴からして『 源氏物語 』 よりも前 に成立 したと予想される。作品名の由来は、主人公である姫君が、 継母によっていじめられ、床が落ち窪んだ一室に入れられ て「おちくぼの君」とあだ名されたことによる。作品のテー マは、継母による「 継子いじめ 」と姫君を救出した少将によ 竹 たけとりものがたり 取物語 『源氏物語』において 「 物語の祖 おや 」といわれる。 最初の物語文学 10C 前 作者未詳 平安前期か

35 位 る継母への「復讐」が二つの柱になっている。姫君の母親は 皇族出身の女性だったがすでに亡くなっており、父中納言

た継母一家に復讐を開始して、さんざん懲らしめる。後に 仲直りをするが、太政大臣にまで昇進した夫と姫君は幸せ に暮らすという シンデレラストーリー 。

る右近の少将を紹介する。やがて少将は姫君に恋し、彼女 を救い出して結婚する。このあと少将は姫君をいじめてい

が再婚した北方(継母)には連れ子として四人の娘がいる ところから物語は始まる。姫君は継母に使用人のように扱 われていじめれるが、それを救うために姫君に仕えてい た 阿 あ 漕 こぎ という侍女とその夫 帯 たてわき 刀 惟 これ 成 なり は、惟成の乳兄弟であ

伝奇物語 (作り物語)

10C 後

1000 頃

10C 末

落 おちくぼものがたり 窪物語 継 まま 子 こ いじめの物語 後世の物語『住吉物語』も 繁栄の物語

源氏物語 紫式部作

宇 う 津 つ 保 ほ 物 もの 語 がたり 琴の秘曲話と仲 なかただ 忠一族の

継子いじめが主題

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