みんゴロ古文出典

桐 てしまうとそのまま決定してしまう。本当のことではな いと思いながら他人の言った通りに得意そうに話すのは

辻褄を合わせて話す噓は、みんなだまされてしまうので 恐ろしいことだ。みんなが面白る噓を否定しも仕方 がないからと黙って聞いていれば、証人にまでされて、 いよいよ定まってしまうだろう。

壺 その人の噓ではないが、いかにももっともらしく、とこ ろどころを曖昧にして知らないふりをして、それでいて

● ● 噓はいつもあるもので珍しくないものだと心得ておけ ば間違いはない。身分も高く教養のある人は奇怪なこと は話さないものだ。しかし神仏の伝奇は、信じてはいけ 『枕草子』 明)と並んで古典の三大随筆の一つ。 助動詞「る・らる」が下に打消をともなわ ず単独で可能の意味になる場合がある。 ● 徒然草 入試ポイント ● ● ●

大体は真実のように対応して、でも全て信じることをし ないで、また、全て疑って馬鹿にしてもいけないのである。

ないというものではない。だが世間噓を信じるのは馬 鹿らしし、だからといって否定しても仕方 ので、

3 位 3 位 世の中に語り伝えられていることは、本当のことをた だ話すのは面白くないからだろうか、多くは噓ばかりだ。 本当のことよりも大げさに脚色したうえ、さらに年月が 経過して場所も遠く離れ、語り手や書き手が作り話をし 七三段 「世に語り伝ふる事」

1 第 位 ~ 第 位 10

(鴨長

1331 作品の根底にあるのは中世の仏教的 「無常観」。 (清少納言)、『方丈記』

成立は鎌倉末期の南北朝時代( 年頃)。

同時代の作品は軍記物語の『太平記』、 歴史物語の『増鏡』。

作者は兼好法師 ( 吉田兼好・卜部兼好)。

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