新・ゴロゴ漢文問題集共通テスト編 オンライン限定コンテンツ版
【文章Ⅱ】では不当な扱いに気づく。複数 のテクストが用意されているときは、そうした相違点に留意することも肝心だ。続くⅱ・ⅲでその内容 が問われている。 ⅱ 空欄補充問題 生徒Aの発言によると、 は「猿飼いの親方と猿との関係が変わっ」た「運命の分かれ目」 だと言う。 猿たちははじめ、親方(狙公)の収奪に苦しみながらも反抗しようとはしなかった (弗敢違也)。しかし、 ある若い猿(小狙)「山の果実は親方が植えたものなのか (山之果、公所樹与)」 「親方以外の者が取っ Y
5 2 想されるので、一度しっかりと問題に目を通しておきたい。 ⅰ 語句問題 【文章Ⅰ】は、 「朝三暮四」 の語源となった故事である。与えられる実が朝三つで夕方四つであること に不満をもった猿たちに、親方が「それでは朝四つにして夕方三つにしよう」と言ったところ、数字を 入れ替えただけで実質は変わっていないのに、猿たちは悦んだ。そこで、猿の立場からは、 「目先の違 いに囚われて中身を理解しないこと」 、親方の立場からは、「言葉巧みに人を欺くこと」の意味で用いら れる。 選択肢を見ると、 「内容を改めないで口先だけでごまかすこと」 が、後者の意味に合致する。 で誤答した人もいたと思うが、これは「朝三暮四」ではなく「朝令暮改」 の意味である。 さて、【文章Ⅰ】では猿たちは親方の口車に乗せられた、
106
Made with FlippingBook - Online catalogs