語彙・テーマ
5 重要語 「絶対」は、日常生活では「絶対に合格する!」「絶対に許さな い」などのように〈何が何でも・けっして(~ない)〉の意で用 いられますが、評論文で出てくる場合は 〈他とは関係なく、独立 して存在していること〉 という意味ですので注意しましょう。例 絶対:他から独立して存在していること。 相対:他との関係において成り立っていること。 絶対/相 対
ところで、前項で、人類には自らを「普遍」的と思い込むとい う思考のクセがあるけれども、けっして「普遍」的ではないとい
これに対して、「相対」は〈他との関係において成り立ってい ること〉を意味します。例えば、受験生の皆さんが一喜一憂する 偏差値は、他の受験生と比べて自分はどのような位置にいるかと いう「相対」的な評価にすぎません。
えば、かつてあるプロ野球の審判が「私がルールブックだ」とい う名言を残しましたが、これは、 のジャッジは誰にも左右さ れない「絶対」的なものであるということを言い表したものです。
26
Made with FlippingBook Digital Publishing Software