「新・ゴロゴ古文単語」 特典版v1.20

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吹 ふ くからに 秋 あき の 草 くさ 木 き の しをるれば むべ 山 やま 風 かぜ を 嵐 あらし といふらむ 文屋康秀 ■ 訳 山からの風が吹くと、すぐに秋の草木がしおれてしまうので、なるほど、だから山から吹き降ろす荒々しい風を嵐と言うのだろう。 ●「山風を 嵐といふらむ」 … 「山+風=嵐」。 「嵐」は、 「荒し」との掛詞。 月 つき 見 み れば ちぢにものこそ 悲 かな しけれ わが 身 み ひとつの 秋 あき にはあらねど 大江千里 三 ■ 訳 月を見ていると、なんだかいろいろもの悲しさがこみ上げてくる。私一人のためにきた秋ではないけれど 。 ● 倒置法。 このたびは 幣 ぬさ も 取 と りあへず 手 たむけや ま 向山 紅 もみぢ 葉 の 錦 にしき 神 かみ のまにまに 菅家 (二) ■ 訳 今回の旅は急なことだったので前もって神への捧げ物の準備もできませんでした。そこでこの手向山で手向ける幣としましては、美し い紅葉の錦を御心のままにお受け取りください。 ●「このたびは」 … 「たび」は、 「度」と 「旅」の掛詞。 ●「とりあへず」 … 用意を十分しきらないでの意と、さしあたっての意の掛詞。 ●「紅葉の錦」 … 紅葉の美しさを着物の錦織の布に見立てている。 ※「幣」 「手向」は縁語。

百人一首

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