「新・ゴロゴ古文単語」 特典版v1.20

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名 な にし 負 お はば 逢 あふ 坂 さか 山 やま の さねかづら 人 ひと に 知 し られで くるよしもがな ■ 訳 「逢坂山のさねかづら」の名前の通り、 のつるを手繰るように、誰にも知られずにあなたを訪ねる方法があればいいのに。 ●「逢坂山」 … 「逢ふ」との掛詞。 ●「さねかづら」 … 「共寝(さね) 」との掛詞。 「逢ふ」の縁語。 ※「名にし負はば~さねかずら」 … 「くる」を導く序詞。 ●「くるよしもがな … 「くる」は、 「来る」と 「繰る」の掛詞。 ●「繰る」 「さねかづら」は縁語。 小 を 倉 ぐら 山 やま 峯 みね のもみぢ 葉 ば 心 こころ あらば 今 いま ひとたびの みゆき 待 ま たなむ 貞信公 (二) ■ 訳 小倉山の峰の紅葉葉よ、もしお前に心があるならば、もう一度天皇の行幸があるはずだから、それまで散らないで待っていてほしい。 ●「峯のもみじ葉 心あらば」 … 「紅葉」を擬人化している。 みかの 原 はら わきて 流 なが るる いづみ 川 がは いつ 見 み きとてか 恋 こひ しかるらむ 中納言兼輔 ■ 訳 みかの原から湧いて流れるという「いづみ川」 、その川の名のようにいつあなたに逢ったというのでしょうか、あなたに一度もお逢いし たことがないのに、どうしてこんなにも恋しいのでしょうか。 ●「わきて流るる」 … 「わき」は、 「分き」と 「湧き」の掛詞。 ●「湧き」 「いづみ」は縁語。 ●「みかの原~いづみ川 … 「いつ見(何時見) 」を導く序詞。 三条右大臣

「さねかづら」

あなたに逢って一緒に一夜を過ごせるという意味を持っているのなら、人知れずその

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