「新・ゴロゴ古文単語」 特典版v1.20

28 31 百人一首 源宗于朝臣 三 ■ 訳 山里ではとりわけ冬の寂しさが身にしみて感じられるなぁ。誰も訪ねてこないし、草木も枯れてしまったと思うと。 ●「かれぬと思へば」 … 「かれ」は、 「離れ」と 「枯れ」との掛詞。 ● 倒置法。 ※「め ( 芽)」 「草」 「かれ」は縁語。 心 こころ あてに 折 を らばや 折 を らむ 初 はつ 霜 しも の 置 お きまどはせる 白 しら 菊 ぎく の 花 はな 凡河内躬恒 二 ■ 訳 あて推量に、もし折るならば折ってみようか、初霜が降りたなか、その白さと菊の白さとが紛らわしく見分けがつかなくなっている白 菊の花を。 ● 倒置法。 ※ 体言止め。 有 あり 明 あけ の つれなく 見 み えし 別 わか れより あかつきばかり 憂 う きものはなし 壬生忠岑 ■ 訳 有明の月が、愛する女性との「 後 きぬぎぬ 朝 の別れ」のときにそ知らぬ顔をして空にかかっているのを見たときから、暁ほどつらく悲しいものは なくなりました。 ※「つれなく見えし」 … 月が冷たく白々と空に見えた意と相手の女性の態度が冷たい意の掛詞。 朝 あさ ぼらけ 有 あり 明 あけ の 月 つき と 見 み るまでに 吉 よし 野 の の 里 さと に 降 ふ れる 白 しら 雪 ゆき 坂上是則 ■ 訳 ほのぼのと夜が明ける頃、空に残っている有明の月の光が降り注いでいるかと思うばかりに、吉野の里に降り積もっている白雪よ。 ● 体言止め。 山 やま 里 ざと は 冬 ふゆ ぞ 寂 さび しさ まさりける 人 ひと めも 草 くさ も かれぬと 思 おも へば 29 30

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