みんゴロ古文読解

◆ 品詞分解チェック (前略)  さすがに、常は ① 見え たてまつる。なほ世に ② 経 ③ まじき 心地しければ、夜、み そかに出でて、猿沢の池に身を投げてけり。かく投げ ④ つ ⑤ とも 、帝はえ知ろし めさざりけるを、ことのついでありて、人の奏しければ、聞こしめしてけり。 いといたうあはれがりたまひて、のほとりに大御幸したまひて、人々に歌よ ま ⑥ せ ⑦ たまふ 。柿本の人麿、 わぎもこが寝くたれ髪を猿沢の池の玉藻と ⑧ 見る ⑨ ぞ ⑩ かなしき とよめるときに、帝、 猿沢の池もつらしなわぎもこが玉藻 ⑪ かづか ⑫ ば 水ぞ ⑬ ひ ⑭ な ⑮ まし とよみたまひけり。さてこの池に墓 ⑯ せ ⑰ させ ⑱ たまひ て ⑲ なむ 、かへらせおは まし ⑳ ける となむ。 ①ヤ・下二・用 ②ハ・下二・終 ③不可能「まじ」体 ④完了「つ」終 ⑤接助(逆接仮定条件) ⑥使役「す」用 ⑦ハ・四・終尊敬) ⑧マ・上一・体 ⑨係助(強意) ⑩シク・形体(結び) ⑪カ・四・未 ⑫接助(順接仮定条件) ⑬ハ・上一用 ⑭完了(強意)「ぬ」未 ⑮反実仮想「まし」体 ⑯サ変・未 ⑰使役「さす」用 ⑱ハ・四・用(尊敬) ⑲係助(強意) ⑳過去「けり」体(結び)

第二部

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