みんゴロ古文読解
◆ 品詞分解チェック ごとなき際 ③ に はあらぬ ④ が 、すぐれて時めき給ふありけり。はじめより、我は と思ひあがり ⑤ 給へ ⑥ る 御かたがた、めざましきものにおとしめそねみ給ふ。同 じ程、それより下臈の更衣たちは、まして ⑦ やすから ず。朝夕の宮仕へにつけ ても、人の心をうごかし、恨みを負ふつもり ⑧ に ⑨ や あり ⑩ けむ 、いとあつしくな りゆき、物 ⑪ 心細げに 里がちなるを、いよいよ飽かず ⑫ あはれなる ものにおぼほ して、人の謗りをも ⑬ え はばから ⑭ せ 給はず、世の例にもなり ⑮ ぬ ⑯ べき 御もてな しなり。(中略) 父の大納言は亡くなりて、母北の方なむ、いにしへの人 ⑰ の 、由あるにて、 親うち具し、さあたりて世のおぼえ ⑱ 花やかなる 御方がたにも劣らず、何事 の儀式をも、もてなしたまひけれどとりたてて、はかばかしき後見 ⑲ し なけ れば、事あるときは、ほより所なく ⑳ 心細げなり 。 ①断定「なり」用 ②ハ・四・用(謙譲) ③断定「なり」 ④格助(同格) ⑤ハ・四・已(尊敬) ⑥完了(存続)「り」体 ⑦ク・形・未 ⑧断定「なり」用 ⑨係助(疑問) ⑩過去推量「けむ」体(結び) ⑪ナリ・形動・用 ⑫ナリ・形動・体 ⑬副詞(不可能) ⑭尊敬「す」用 ⑮完了(強意)「ぬ」終 ⑯当然「べし」体 ⑰格助(同格) ⑱ナリ・形動・体 ⑲副助(強意) ⑳ナリ・形動終 いづれの御時 ① に か、女御、更衣あまた ② さぶらひ 給ひけるなかに、いとやん
第二部
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