みんゴロ古文読解
◆ 品詞分解チェック 十七八 ① ばかり ② なり ければ、これをいかにもして、めやすきさまにせんと思 ひけるが、かなしさのあまりに、八幡へ ③ 具し て ④ 参り つつ、泣く泣く夜もすが ら御前 ⑤ にて 、「わが身は、今はいかにも ⑥ 候ひ なん。この女を心やすきさまに ⑦ 見せ ⑧ させ ⑨ 給へ 」と、数珠をすりて、うち歎きうち歎き申しける ⑩ に 、この女、 参りつく ⑪ より 、母のひざを枕にして、起きもあがらず ⑫ 寝 たりければ、あかつ きがたになりて、母申しけるは、「かばかり思ひたちて、かなはぬ心に、かち ⑬ より 参りつるに、我がやうに、夜もすがら、神もあはれとおぼしめす ⑭ ばかり 申し給ふ ⑮ べき に、思ふことなげに、寝 ⑯ 給へ ⑰ る うたてさよ」とくどか ⑱ れ て、 女おどろきて、「かなはぬここちに苦しくて」といひて、 身のうさを ⑲ なかなかに と石清水思ふ心をくみて知る ⑳ らん (後略) ①副助(程度) ②断定「なり」用 ③サ変・用 ④ラ・四・用(謙譲) ⑤格助(場所) ⑥ハ・四・用(丁寧) ⑦サ・下二・未 ⑧尊敬「さす」用 ⑨ハ・四・命(尊敬) ⑩格助(時間) ⑪格助(即時) ⑫ナ・下二・用 ⑬格助(手段) ⑭副助(程度) ⑮当然「べし」体 ⑯ハ・四・已尊敬) ⑰完了「り」体 ⑱尊敬「る」用 ⑲ナリ・形動・用 ⑳現在推量「らん」終 (前略)
第二部
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