みんゴロ古文読解
① さぶらふ に、大斎院より、 春つかた、「つれづれに ② さぶらふ に、さりぬべき物語や ③ さぶらふ 」と尋ね申 て、「いづれをか、 ⑬ 仰せ ⑭ られ ければ、源氏はつくりて、まゐらせたりけるとぞ。 いよいよ心ばせすぐれて、めでたきものにて ⑮ さぶらふ ほどに、伊勢大輔 ⑯ ま ゐり ぬ。それも歌よみの筋なれば、殿、いみじくもてなさ ⑰ せ ⑱ たまふ 。奈良より、 年に一度、八重桜を折りて、持て ⑲ まゐる を、紫式部、とりつぎて、まゐらせ などして、歌よみけるに、式部、「今年は、大輔に譲り ⑳ さぶらは む」とて、 (後略) ①謙譲 ②補動・丁寧 ③丁寧 ④尊敬「す」用 ⑤補動・尊敬 ⑥尊敬「す」用 ⑦補動・尊敬 ⑧謙譲 ⑨補動・丁寧 ⑩謙譲 ⑪補動・尊敬 ⑫謙譲 ⑬尊敬 ⑭尊敬「らる」用 ⑮謙譲 ⑯謙譲 ⑰尊敬「す」用 ⑱補動・尊敬 ⑲謙譲 ⑳補動・丁寧 と
◆ 品詞分解チェック 今は昔、紫式部、上東門院に歌よみ優の者にて ければ、御草子ども取り出ださ らす べき」など、選り出ださせたまふに、紫式部、「みな目馴れて 新しくつくりて、 ⑩ まゐらせ ⑪ たまへ かし」と ⑫ 申し ければ、「さらばつくれかし」 さ せ ④ ⑤ たまひ ⑥ せ ⑦ たまひ ⑧ まゐ ⑨ さぶらふ に、
第三部
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