みんゴロ古文読解
古文文法・虎の巻
せ たまふ・させ たまふ 57 おのづからことひろごりて、漏ら さ 尊 せ た ハ・四・未・尊 ま は ね 打消「ず」已 ど、 自然と噂がひろまって、帝はだれにも漏らし けれど、 ※ここでは主語が「帝」。地の文では最高敬語は帝レベルの人にしか使われない。 ますます諸方面の学問を習得 させなさる 。 ※この文脈では「帝は皇子に」という使役の対象があることを読み取って、させは使役と判断する。 ①せたまふ 、 させたまふ は 「尊敬+尊敬」 の場合が多く、「お~ になる・~なさる」と訳す。これを 最高敬語 、または 二重尊敬 と 例文① 例文② 訳 いよいよ道々の才をならは さ 使役 せ た ハ・四・終・尊 まふ 。 訳 帝は皇子に
あり、その場合は「(~に)~させなさる」と訳す。ポイントは 「~に」 という使役の対象があことので、よく確かめて判断しよう。 尊敬+尊敬 使役+尊敬
せたまふ・させたまふは「尊敬+尊敬」? 「使役+尊敬」? なさらない
呼び、地の文(会話ではないところ)で出てくると主語は帝レベ ルの人にな。 ② ところが せ と させ が使役で使われ、 「使役+尊敬」 となる場合が
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