みんゴロ古文読解

古文文法・虎の巻

58 ◦ まかづ は基本的に「身分の高い人のところから下がるとき」に使われる 謙譲語 で、「退 出する」とも訳す。しかし「出掛ける」場合に用いられて「行きます。出掛けます」と訳 す 丁寧語 のときもあるので要注意だ。 退出していたのだった 。 出掛けせん 190 まかづは謙譲語。ただし、まれに丁寧語もある!

例文① ので、 ※ここでのまかづは「退出する」ではおかしい。丁寧語と判断して「出掛けます」と訳そう。 「参上する」 「退出する」 上代 まゐる まかる 中古 まゐる まかづ ※P で勉強したように「参上する」と「退出する」の 対応関係は上代と中古とでは変化している。 例文② 訳 宮のさぶらひも瀧口も儺 な やらひはてるままに、みな ま 謙 かで に 完了「ぬ」用 け 過去「けり」終 り 。 中宮様付きの侍も、瀧口の侍も、追儺が終わるとそのまま、みな 訳 このごろわづらふこと侍るにより、かく京にも ま 丁 かで ね 打消「ず」已 ば、 このごろ病気をすることがございまして、このように京にも

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