みんゴロ古文読解
29 ゴロゴプレミアム講義 今回の『源氏物語』の内容は、光源氏の父桐壺院の 崩 ほう 御 ぎょ のシーンで、そばに付き添っているのが藤壺の宮 (中宮)だ。ここで登場する 皇太子(春宮)は、実は 光源氏(大将)と藤壺の宮(光源氏の義母)との間の 不義密通の子供 だが、桐院はそうとは知らないまま 崩 ほう 御 ぎょ を一覧表でまとめてみた。特に大切な語に関しては赤 字にしておいたので、チェックシートで隠して口語訳 が言えるようにしてほしい。
・・・・・・ する。ある意味これは幸せなことだろう。息子だ と思っていた子が、実は孫ったなんて知らされた日 には、どれほどショックか 。
桐壺院の崩御後、光源氏は父の後ろ盾を失って右大 臣側から政治的なプレッシャーを受け、ついには須磨・ 明石へと都落ちして行くことになる。因果応報とはこ のことで、義母藤壺の宮との不義密通の罪は、さすが の光源氏でも逃れることできなかっ。 さて、今回の古文文法・虎の巻で取り上げた「つか たまはす(最高敬語)」のように通常語対して対応 する尊敬語や最高敬語をもつ語があり、これらは覚え るしか手がないところだ。頑張ろう!
さらに、今まで学んできた尊敬語に関して、その度 合いを比較してみた。助動詞「る・らる」での敬意が 最も低く、通常レベルの敬語は補助動詞「たまふ」で 表す。さらに敬意のレベルを上げる場合は、 「せたまふ・ させたまふ」と「尊敬+尊敬」にするのが普通だ。 だ、 「言ふ(通常語)」→「のたまふ(尊敬語)」→「の
うまつる」は、「お仕え申し上げる」という謙譲語以 外にも、他の動詞の代わりに用いられる場合が大切。 「よき歌つかうまつれ」=「良い和歌を詠め」 などのよ うに和歌を詠む」の代わりに用いられる場合が多い。 また「おぼしめす」を代表として、 敬意の高い尊敬語」
第三部
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