みんゴロ古文読解
◆ 品詞分解チェック 春宮も一たびにと ① 思しめし けれど、もの騒がしきにより、日をかへて渡ら つり ⑦ たまふ 御気色いとあはれなり。中宮は涙に沈みたまへるを、見 ⑧ たてまつ ら ⑨ せ ⑩ たまふ も、さまざま御心乱れて ⑪ 思しめさ ⑫ る 。よろづのことを ⑬ 聞こえ し らせたまへど、いとものはかなき御ほどなれば、うしろめたく悲しと見 ⑭ たて まつら ⑮ せ ⑯ たまふ 。大将にも、おほやけに ⑰ 仕うまつり ⑱ たまふ べき御心づかひ、 この宮の御後見したまふべきことをかすがへす ⑲ のたまはす 。夜更けてぞ帰 らせたまふ。残る人なく仕うまつりてのしるさま、行幸に劣るけぢめなし。 飽かぬほどにて帰らせたまふを、いみじう ⑳ 思しめす 。 (後略) ①尊敬 ②補動・謙譲 ③尊敬「さす」用 ④補動・尊敬 ⑤尊敬 ⑥補動・謙譲 ⑦補動・ ⑧補動・謙譲 ⑨尊敬「す」用 ⑩補動・尊敬 ⑪尊敬 ⑫自発「る」終 ⑬謙譲 ⑭補動・謙譲 ⑮尊敬「す」用 ⑯補動・尊敬 ⑰謙譲 ⑱補動・尊敬 ⑲尊敬 ⑳尊敬 せたまへり。御年のほどよりは、おとなび うつくしき御さまにて、恋しと 思ひ ② きこえ ③ させ ④ たまひ けるつもりに、何心もなくうれしと ⑤ 思し て見 ⑥ たてま
第三部
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