みんゴロ古文読解
◆ 品詞分解チェック ① めづる 姫君 ② の 住み給ふかたはらに、按察使の大納言の御むすめ、 ③ 心にく く なべてなら ④ ぬ さまに、親たちかしづき給ふ事かぎりなし。この姫君 ⑤ の の給 ふ事、「人びと ⑥ の 花や蝶やとめづる ⑦ こそ 、はかなく ⑧ あやしけれ 。人はまこと あり、本地たづねたる ⑨ こそ 、心ばへ ⑩ をかしけれ 」とて、よろづの虫 ⑪ の ⑫ おそ ろしげなる をとり集めて、「これが成ら ⑬ む さまを ⑭ 見 ⑮ む 」とて、さまざまなる 寵箱どもに入れさせ給ふ。中にも、「かはむしの心ふかきさましたるこそ心に くけれ」とて、明暮は耳はさみをして、手のうらにうつぶせてまぼり給ふ。 (中略) 人びと ⑯ 怖ぢ わびて ⑰ 逃ぐれ ば、その御方は、いとあやしく ⑱ なむ ののしり ⑲ ける 。 かく ⑳ 怖づる 人をば、「けしからず、ばうぞくなり」とて、いと眉黒にてなむに らみ給ひけるに、いとど心地なむまどひける。 ①ダ・下二・体 ②格助(主格) ③ク・形・用 ④打消「ず」体 ⑤格助(主格) ⑥格助(主格) ⑦係助(強意) ⑧シク・形・已(結び) ⑨係助(強意) ⑩シク・形・已(結び) ⑪格助(同格) ⑫ナリ・形動体 ⑬婉曲「む」体 ⑭マ・上一・未 ⑮意志「む」終 ⑯ダ・上二・用 ⑰ガ・下二・已 ⑱係助(強意) ⑲過去「けり」体(結び) ⑳ダ・上二・体 蝶
第一部
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